
1 新年のご挨拶 顧問理事監事事務局から

2 理事長 新春談話 森 茜 挨拶
■「一般社団法人グローバルサウスと絵本とサイエンスの会」(GS-Ehon)は昨年2025年の4月1日に登記し、法人としてスタートしました。
新しい年 2026年を迎えるにあたり、この9ヶ月を振り返り、GS-Ehonの目指すところを、皆様とともに新たにかみしめたいと思います。
■GS-Ehonの構想は松戸(千葉県)の小さな飲み屋で生まれました。40日近く続いた聖徳大学の図書館司書講習の打ち上げの宵に、多様な分野の者たちが、“本から得られる喜び”をもっと広く、もっと遠くの、しかもより幼い子どもたちに伝えたいとの思いを熱く語り合いました。丁度、NHK朝の連続ドラマ「虎に翼」が終ったばかりのころで、”はて? はて?“を連発しながら、夜明けが来ていそうでまだまだ未明の社会において”Rule of Law”を体現する主人公の気概への共感が満ちていた頃でした。発起人たちは多彩な集団でした。研究者・図書館の専門家・企業を目指す人・国連大学の関係者・篤志ボランティなどなど。熱い議論から、一挙に「グローバルな視点で 今 最も本を必要とする地域の子どもたちに 日本の絵本を 贈ろう」となりました。それが、そのまま、この法人の名称になった、というわけです。
■社会的に責任をもって活動したいとの思いから、任意団体やグループではなく、最初から一般社団法人の設立を目指しました。家庭の事情・職場の事情などから発起人活動期間だけの者もあり、法人登記の際には、今の理事の顔ぶれが固まりました。
登記後すぐに、趣意書に掲げた4つ事業を着実に確実に行っていくために ”焦らない“ことを暗黙に了解しました。けれども同時に、”できることは可能な限り早く“行うことは必然でした。4つの事業は ①日本の絵本を届ける ②調査研究・茶話会の実施 ➂サイエンスの絵本を推奨 ➃グローバルサウスの絵本を伝える です。
■①「日本の絵本を届ける」ための最初の取り組みは、地盤固めでした。実に多くの労力を割きました。けれども、「日本の絵本を届ける」ための基盤が盤石になったとは、いまだに言えない状況です。いまでも続けています。
◆まず初めに、絵本作家や画家、読書運動推進運動の団体などを訪ね、私たちの目指すところ・考え方を説明し、この活動への理解を求めました。一作品々々、お一人々々の作家に対して著作権を十二分に尊重して活動することの大切さを学びました。この過程では、読書推進運動協議会の野間省伸会長に貴重なご示唆やアドバイスをたくさん頂きました。記してお礼に代えさせていただきます。
◆次にグローバルサウスの国々の子どもに絵本を贈ると言っても、どの国を対象にしたらよいか。OECD基準の開発途上国だけとは限りません。グローバルサウスといわれる国々はたくさんあります。数え方にもよりますが100をくだらない数の国が、自らそう名乗っています。しかも、子どもに絵本を届けるのですから、”子どもが本を読むことのできる環境“が相手の国になければ、届けた絵本は読まれることなく消えていきます。戦いに明け暮れる地域の子どもにこそ、絵本で心を癒してあげたいとは思いますが、そのような地域では、絵本が子供の手に届くことさえ困難かもしれません。そして、贈る絵本は、一回限りでは意味がありません。読書は積み重ねがあって、初めて効果を発揮します。継続して絵本を受け取ってくれることのできる社会的安定性と、子どもの周りに読書指導者たる大人の居る国、即ち学校教育がある程度行き渡っている国を念頭に置きました。さらに、日本との交流関係のある国を探しました。こうして、【ガーナの子どもに絵本を贈ろう】が最初のプロジェクトとしてスタートしました。在ガーナ駐在全権大使 義本博司様には、早くから相談に乗っていただき、9月には、ガーナ在住の日本人女性たちとの連携も始まりました。今後の活動の具体化に大きな力になります。心から感謝と期待をしています。
■➁「調査研究・茶話会」も、活動当初からスタートさせました。
◆「調査研究」では、私たちは、初めから難題を抱えていました。日本にルーツを持つ絵本は当然のことながらほとんどが日本語での出版物です。現地の子どもに、理解してもらうため現地で通用する言語への翻訳を付加する必要があります。翻訳の過程でAI技術を活用しようとのアイデアは発起の当初から議論されていました。が、仲間には生成AI研究の専門家はいませんでした。そこで、仲間の多くが学び舎としていた筑波大学図書館情報メディア系(以下、筑波大)の当時の系長 歳森敦先生に相談しました。筑波大では社会に役立つ研究を目指しており、絵本のことば、広く言えば児童言語のAI研究の社会的意義及び国際貢献に共感し、大いなる協力を約してくれました。歳森敦先生が副学長になられた後は、現系長の森嶋厚行先生のリーダーシップのもと、井上智雄先生・松村敦先生らとの共同研究がスタートしました。GS-Ehonの片山ふみ・野口康人両理事が筑波大学の客員研究員となり、2026年は本格的な共同研究の進展が期待されます。
◆しかし、残念ながら、この相談の初めの段階で、この研究には少々時間がかかるとのことで、歳森先生のアドバイスもあり、生成AI研究の成果が出るまでは【英語で出版された日本の絵本を贈ろう】の方針が決まりました。幸いなことに ≪ガーナは英語が公用語≫なので、不都合は起きませんでした。
◆「茶話会」では、お茶やお菓子をいただきながら、参加者がリラックスして気軽に意見交換・情報交換をします。より多くの人たちとGS-Ehonの目指すところを理解し合い、この活動の輪を広げていきたいと願っています。開催の都度、トークテーマを決め、ゲストスピーカーと参加者全員が意見と経験を分かち合います。第1回のトークテーマは「国際法と絵本とわたし」(ゲストスピーカー:萬歳寛之 早稲田大学教授専門は国際法)、第2回のトークテーマは「ガーナと絵本とわたし」(ゲストスピーカー:浅井和子 弁護士・元ガーナ駐在全権大使)でした。GS-Ehonの「茶話会」では、テーマに即した絵本トークが人気です。絵本トークはGS-Ehon会員による絵本研究探索隊メンバーが、中身の濃い「絵本書誌情報」とともに、絵本に載せて、はるか遠いグローバルサウスの子どもたちへの思いを語るところが歓迎されています。
■➂「サイエンスの絵本を推奨する」の活動は、いよいよ、2026年2月28日から始まります。第3回茶話会のトークテーマは「海と絵本とわたし」(ゲストスピーカー:道田豊東大総長特使・名誉教授・ユネスコ政府間海洋学委員会議長)です。詳細は次節で。
■➃「GSの絵本を伝える」は、2025年は全く、手が付けられませんでした。
丁度今放映中のNHK朝ドラ「ばけばけ」は「毎日難儀なことばかり…日に日に世界が悪くなる…気のせいかそうじゃない…そんなじゃダメだと焦ったり…」と謳っています。
日本を発見してくれたラフカディオ・ハーンに敬意を表して♪、絵本を通して、もう一度、日本を発見してもらいたい、世界を発見してもらいたい、と願うのは、私ばかりじゃないでしょう。
皆様、今年も良い年でありますように。
3 第3回茶話会開催 サイエンスの眼で絵本から学びましょう

参加申込みはこちらから↓↓↓
申し込みフォーム:https://forms.gle/tTbY9BhXpEy8pi1NA

[webサイト]https://gs-ehon.org/web/
[代表者] 森 茜 (もり あかね)
[事務所] 東京都狛江市岩戸南2-13-13
[問い合わせ先]globalsouth.ehon [at] gmail.com
※メールを送る際は[at]を@に変えて宛先のアドレスとしてください。
