一般社団法人 グローバルサウスと絵本とサイエンスの会

Association on Global South, Ehon(Picture book) and Science

絵本の力を南北地球に、科学する目を宇宙と地球に

Newsletter 第5号

1.各界トップに聞く 図書館流通センター 谷一文子さん 

《森GS-Ehon理事長》(以下 森)

本日は、株式会社図書館流通センター社長 谷一文子様にお目にかかり、お忙しいところ、ありがとうございます。図書館流通センター様は、私たちが法人を立ち上げる当初から賛助会員発起人として応援いただき、心から感謝しています。

写真:谷一文子 図書館流通センター社長

❶ 図書館流通センター(TRC)は、こんな会社。

《森》早速ですが、図書館流通センターと聞くと、私たちは図書館への人材派遣会社だと思いがちですが、そもそも、TRCって、どんな会社ですか。

《谷一文子 図書館流通センター社長》(以下 谷一)

TRCは図書館のためになにができるかを常に考えている企業です。

みなさんの中には図書館の運営を委託される指定管理の会社だと思っている方も多いかもしれません。現在、約3300ある公共図書館(=公立図書館)のうち約600館で図書館業務を請け負っています。指定管理者数だけだともう少し低いですが…。

でも、TRCが最も力を入れている業務は創業当時から図書の書誌データを作成することです。特に図書館のためのデータベース(MARC)を作ることです。そこから派生して本を早く図書館にお届けしたいということで図書館専門の物流機能も備えてきました。図書館で働く人々と図書館の先にいる人々、つまり利用者のためにできることを常に考えてきた企業です。

❷ GS-Ehonの絵本のことばAI生成研究に期待

《森》TRCさんは、GS-Ehonのどの活動を期待して応援して下さっているのですか?

《谷一》AIで翻訳するというところに興味を持ちました。

《森》えっ!それはびっくりです。普通、絵本の翻訳にAIを活用すると言うと、感性を大切にする絵本関係者から否定的な反応を頂くことが多いのですが…。

《谷一》絵本を送るという活動は他にもよくありますが、AIで翻訳するというのは他にない新しさがあります。AIを活用することにより、多様な言語の多様な絵本を迅速に読み手に届けることが期待できます。絵本の世界観の再現を大切にするあまり、人為だけに頼って翻訳に時間とお金をつぎこむよりも、それらの時間とコストをおさえることによって、「絵本を届ける」という本質がより早く実現されます。浮いた資金を別のことに使える状況もつくることができるのではないかと思います。世界には多様な国に多様な文化背景を持つ多様な言語があります。日本の絵本を多様な国の子どもたちに贈っていただきたいし、多様な言語の国の絵本を日本の子どもたちに、早く送っていただきたいと、期待しています。

❸ TRCの今一番の”売り“はLiBOON。近い将来TOSHOPも普及。

《森》それでは最後に、TRCの今の“売り”を、是非どうぞ!!

《谷一》3つあります。1つ目は、LiBOON(リブーン)です。Libraryの“Li”と、ブーンと走っていく車音のブーンでLiBOONです。軽トラで最大500冊を収容して、どんな山奥でも、海辺の過疎地でも、本を届けることができます。これまでの移動図書館はバスでしたが、軽自動車なので、誰でも運転可能、山道も、曲がりくねった道も、狭い道も入っていけるというメリットがあります。

図書館に来られない人、電子図書館も利用できない人々に、図書館機能を届けることができます。今一番力を入れています。

2つ目は、TOSHOP(トショップ)です。公共図書館に地域の人たちが集い、文化を育むコミュニティセンターとしての可能性を広げる試みです。図書館で本、文具、雑貨、地域商材などを売る試みなのですが、あまり知られていなかった地元の企業の発掘があったり、図書館員と地域の人々、地域の人々同志の繋がりや輪ができます。書店がなくて本を購入できない地域では、図書館で本を購入することができるようになる効果も出てきています。

3つ目は、図書館による新たな本の文学賞「本の甲子園」の実施です。直木賞作家の今村翔吾さんとともに企画しています。都道府県単位で、全国の図書館員が、それぞれの地域にいる作家の作品を選抜し、甲子園のようなトーナメント形式でお勧めしあうというものです。地域の出版文化の活性化とともに、「試合」にでている作品は各地域の図書館で広報されることで、無名作家を育てることにもつながる事業です。

《森》本日は、GS-Ehonへの励ましを頂くとともに、生き生きとした新しいご活動をお聞きすることができ、ありがとうございました。

 2.GS-Ehon2025年度第2回理事会開催される 

2025年12月1日(月)18:00~19:00に、GS-Ehon第2回理事会がOnlineで開催されました。

出席者:顧問 道田豊、理事長 森 茜、専務理事 片山ふみ・森安恵、理事 中島進・野口康人・萬歳寛之、監事 松本香、事務局 杉本真理子

議事:

1 顧問の推戴 浅井和子さんの顧問就任が議決されました。

2 第3回茶話会「海と絵本とわたし」が、図書館ネットワークと共催で開催されることが決定されました。

3 絵本にかかる書誌情報などの調査のため「絵本研究探索隊(仮称)」が設置されることが決まりました。同隊は、絵本の書誌情報等の調査研究に関し、可能な限り自由な発想で取り組んでいくことが確認されました。研究探索を行う隊員メンバーには、絵本専門家だけでなく多様な分野の方のかかわりを可能にすること、必要に応じて子どもの意見や感性を反映さることなどが話し合われ、隊長には専務理事の片山ふみ専務理事があたり、具体的方法は、絵本研究探索隊(仮称)において検討することとされました。

報告:

1 会員現勢、寄付状況について報告がありました

2 2025年4月以降の活動報告がありました。

3.浅井和子さん、GS-Ehonの顧問に就任 

弁護士・元駐ガーナ兼シエラリオネ兼リベリア全権大使の浅井和子さんが2025年12月1日付けでGS-Ehon顧問に就任されました。

浅井和子さんがガーナ大使在任中から始められた“ガーナの高校生を日本に招待し、日本の高校生と交流しつつ日本の文化・教育について宿泊研修する活動”は今でも継続されています。一般社団法人アフリカ協会の理事も務められ、大使退任後に再開された弁護士活動と並行して、アフリカや中国などとの交流に深く関与され続けておられ、国際的視点による大所高所からの助言及び指導が大いに期待されます。

写真:GS-Ehon第2回茶話会「ガーナと絵本とわたし」で参加者と対話される浅井和子顧問

4.第3回茶話会の開催が決まりました 

第3回茶話会の内容が決まりました(下部チラシ参照)。

参加申込みはこちらから↓↓↓

申し込みフォーム:https://forms.gle/tTbY9BhXpEy8pi1NA

[webサイト]https://gs-ehon.org/web/

[代表者] 森 茜 (もり あかね)

[事務所] 東京都狛江市岩戸南2-13-13

[問い合わせ先]globalsouth.ehon [at] gmail.com

※メールを送る際は[at]を@に変えて宛先のアドレスとしてください。